今、今なんじゃない。


告白するなら、今。


がんばれ私。


「あっあのね。」


しゃべろうとしているのに、過去の記憶がとめる。





『あれはないだろ。』


『そうだな。』


すれ違いざまに聞こえる男子の声が頭に響く。


私は恋愛除外品。








怖い、怖い、怖い。


がんばれ、がんばれ私。


「私ね、清水くんの事。」


声が震える。


「清水くんの事が「待って。」


清水くんに言葉を止められる。


「小瀬さん、待って。
頼むから、今はまだ答えださないで。
なんか焦ってごめん。
もう言わないから。
英二も塚本の事も。
だから、俺の事もう少し見てから答えだしてよ。
俺、がんばるから、がんばって小瀬さんが惚れるぐらいの男になるから。
高校で無理なら大学、大学でも無理なら社会人になってから惚れさすから。
小瀬さんは、俺の事好きになるしか道ないから。」


「ちょっと待ってよ。」


「うん、わかってるから。
自分でも重いって、ストーカーだって。
でも諦められないんだ。」




「待っててば。」




あー、どうしたら告白できるのー。