「俺は?
俺とも卒業式の日初めて話した。
さっき、手を離さなかった。
俺も同じだよな。
俺の事は?
俺の事は好きになる?」


「同じじゃないよ。
清水くんと塚本くんは違うよ。」


二人は全然違うよ。


「俺は違う?」


「全然違うよ。」


だって私は清水くんの事…。


「そうか、違うのか。
わかっているけど、はっきり言われるときついな。
さっきは、今すぐどうこうとか思わないとか言っといて、焦って。
かっこわるいな俺。」


うん?


う、う、うん?


ちょっと待って。


なんか気のせいじゃなければ、私が清水くん嫌ってるみたいな感じが……。


「ごめんね、小瀬さん。
迷惑だとはわかってるけど、俺は諦めないから。
高校違うけど、俺会いに行くから。
嫌かもしれないけど、俺と会って、俺の事好きになって。
英二や塚本に俺負けないから。」


なんか、そうかも。


迷惑とか言ってるし。


ありえない。


なんで?


そんな態度とったのかな?

とにかく誤解を解かなきゃ。


「迷惑なんて思わないよ。
わっ私も……。」


喉が渇く。


声がつまる。


でも言わなきゃ。