大好きなグレープジュースだけど、知ってたのかな。

偶然?


「それで、わからないのはなに?
なんでも言って。」


私のすぐ隣に座る清水くん。


ちょっと、すぐ隣はダメだって、私汗臭いんだから。

少しお尻を動かして、清水くんとすき間を作る。


あー、こんなんじゃだめだ、もっと離れないと、汗臭いのわかっちゃう。


もう少し離れようとしたら、急に腕を捕まれた。


「いい加減にしてくれないか。
マジでムカつくから。」


「えっ。」


ついさっき、好きって言われたはずなのに。


もう嫌われたの?


終わったの?


「あー、もう、本当にムカつく。
どうしたいの?
俺が離れればいいわけ。」


えっ、えっ、えっ?


もう訳わかんない。


どうして清水くん怒ってるの?


さっきの告白は、もうないの?


私もう嫌われたの?


「言わなきゃ、抱きしめるよ。」


「ひっ。」


そっそれだけは。


この汗だくの状態で、抱きしめられるなんて、絶対無理。


「早くどうしたいか、言って。」


「はっ離れて。」