ははは……。


なんか幻聴聞こえたなー。

「……おい、聞いてる?」


「うっうん。」


耳は聞こえてるんだけど、おかしいなー。


「なんかすごく驚いてる様子だけど、ちゃんと聞いてくれ。
小瀬 奈津美さん、あなたが好きです。」


目の前に清水くん。


清水くんと手をつないでる私。


手をつないでる清水くんから、告白される私。


夢?


いつの間にか、私寝たのかな?


遊園地来たよねー。


もしかして、遊園地来た所から夢?


実はまだ私ベッドの中で、清水くんに告白された夢オチ?


「ちょっと、聞いてる。
小瀬さん?」


軽く手を引っ張られる。


「清水くん、これ夢?」


「はぁ?
何言ってんの。
夢の訳無いだろう。」


「だって、だって。
意味わかんないんだもん。」


「なんだよそれ、俺の気持ち無視かよ。」


清水くんの顔が怖くなる。

「ううん、無視とかじゃなくて、わかんないの。」


「………………わかった。
ちょっと待ってて。」


清水くんは手を離し、きらりがいる方へ走っていった。


見ると、さっきまでいた男の人たちはいなくなっていて、ベンチには、きらりと林くんだけになっていた。