胸のドキドキをおさえようと、軽く深呼吸をしていると、
「待った?」
だんだん近づいてくるその声のほうを向く。
‥‥“ううん、”そのひとことも出てこなかった。
制服と違う、白にロゴ入りのパーカーを着た彼に、一瞬どきっとしちゃって。
「相坂くん‥‥」
「ん?」
「なんか変な感じ」
「俺が!?」
「‥‥制服じゃないのって、初めて」
「あぁ、そうだな」
そう言ったあなたが、あたしを見る視線を下にずらした。
「ワンピース‥似合うな」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…