ひとりじゃ昇降口までも行けないから、彼がいたことが最大の救いだった。


「ねぇ、“颯太”って、綺麗な名前ね」


「‥‥ぉ、おう。さんきゅ///」


「顔‥‥真っ赤だよ?どうしたの?」


「~ったくお前はっ///」


そんな微妙にずれた会話をしながら、気づけば昇降口前。