「傍にいてやんよ」




帰り道



冬は日が暮れるのも早い



すっかり薄暗くなった空に、白い息が溶けていく



自転車に二人、乗りながら





「クリスマスさ、どっか行きたいとこある?」



「ん?」



ああ そういえばそろそろそんな時期か…



「うーん……あたしはそうたといられたらそれでいいよ」



「そう言うと思ってた(笑)」



なら聞かないでよ、なんて


お互い笑い合った