「ねえ……ずっとこうしていられるかな?」 「ん?」 「明日も、明後日も、来年も、……卒業まで、ずっと」 彼はそう言うあたしを見て ただ、優しく笑った でも、今ね、本気でそう思ったの 「きっといられるよ」 だいぶ間が空いてからの返事 それでもあたしは そんな些細なこともうれしくて 思わず頬をゆるませた 「……返事、遅いよ」 「…帰ろっか」 冷えちゃうよ、と付け足した彼が あたしに手を差し伸べる こんなに寒いのに、お互い手袋もしてない。 それは、