待ちなさいというお父さんの声は遠ざかり、玄関のドアを開ける。 「よっ」 と、そこには彼がいた。 「おはよ…//」 か、顔を見ただけで照れる… 「ていうか片手にトースト(笑)さすがかすみ」 「こっこれは、時間なかったからっ」 「ははっ(笑)……ほら、乗って」 ……この場所、久しぶり。 やっぱり颯太の自転車のうしろが、あたしは落ち着く。 空いたほうの片手は、颯太の腰にしっかりとまわされてる。