え……、友達? 桃ちゃん? でも桃ちゃんは朝、先輩と…… よくわかんないけど、急ごう 制服のボタンもリボンも中途半端なまま、リビングへ行く。 「おはよ、友達って誰?」 お母さんは朝ごはんのトーストを並べながら、 「相坂君だって」 え……颯太!? その瞬間、 「なに、男か!?」 コーヒーを吹き出し、新聞をバサッと落とすお父さん。 「と、友達だってばっ」 「ほらほら、急ぎなさい」 「いってきます!」