一瞬、息をするのを忘れた。 「‥‥‥うん、そう、あたしとそうたは――」 “ただの友達” ‥わかってる。 わかってるけど、言葉にしたくない。 考えただけでこんなにも、胸が苦しいから。 「‥‥‥だよ」 頑張って声にしようとした言葉はかすれて、はる君に届かなかった。 「え?」 またあたしを除き込んでくるはる君から目を背けた。すると、 「ふーん、そういうこと‥‥♪」 一瞬の沈黙を破り、意味深な笑みを浮かべたはる君。 「俺が何とかする♪」