花火は9時過ぎまで続いた。 まだまだ終わる気配がしないのに、あなたはこう言う。 「もう遅いな‥‥‥。 帰るか。送るよ」 ‥‥帰りたくなかった。 けどそんなこと‥‥言えない。 颯太はあたしの手をぎゅっと握って歩き出す。