待ち合わせしてた公園前。 人が多くて見つけられない。 立ち止まろうとするとうしろからの人の波で転びそうになる。 ――颯太‥‥どこ? 「‥‥―かすみっ」 うしろから手をひいたのは、 「そうた‥!」 「ごめん、すぐ見つけれなくて」 「ううん」 あたしたちは花火の見える土手へと歩いた。