「傍にいてやんよ」






午後6時。




人ごみでうまく身動きがとれない。




初めて髪をアップにした。そして慣れない浴衣に下駄。




そう、あたしは今、颯太との待ち合わせ場所に向かっている途中。




あれからずっとこの日を待ってた。




いつもと違う町並みに高鳴る鼓動。




もうすぐ、あなたに会えるんだ。