花火☆letter


そう言って、雄大が連れてきたのは、新しくできたばかりの大きな図書館だった。


「ここ知ってる。この間ニュースで見た」


「本とか読む人?」


「うん!こう見えて、実は本大好きなんだ。

ここも来てみたかったんだ」


「そっか。なら、よかった。俺も、こう見えて本が好きなんだ。

ここにも来てみたかったんだ。でも、麗菜が本好きでよかった」


また、一緒だ。


そう思った。


私たちは、広くて新しい図書館の中へ入り、それぞれが思い思いの本を手に取り、楽しんでいた。



私は時間を忘れて、本に耽っていた。


「あっ、いけない。今何時?」


気づくと、1時間も一人で図書館を楽しんでいた。

私は慌てて、雄大を探した。


広い図書館で、雄大を見つけるのは簡単ではなかった。



雄大がいたのは、建築関係の棚の前だった。


雄大は、近づく私にも気づかず、じっと建築雑誌を読んでいた。



私は、そっと雄大が読んでいた雑誌を覗き込んだ。


「わぁ、びっくりした!?」


私に気づいた雄大が、大きな声を出したので、慌てて指を立てた。


「シー!ここ図書館だよ?」


「悪い。でも、麗菜がおどかすから」


「別におどかそうと思った訳じゃないし。

雄大、建築学科だったよね?

将来は、建築士とか目指してるの?」



「俺、都市開発に興味があるんだ」


「都市開発?」


「こういう図書館の建築とかにも興味があるんだ」


「へえ〜」


雄大の新たな一面が知れた気がして、嬉しかった。


「そろそろ、お腹空いてきただろ?ご飯食べに行こう」


「うん」