花火☆letter


雄大と連絡先を交換したけれど、初めての連絡は、待ち合わせの場所と時間だけのやりとりだけだった。


待ち合わせの場所は、いつもの駅。


先に着いていた雄大。


「ごめん、お待たせ!」


「いや、俺もさっき来たとこ。

じゃあ、行こうか」


今日どこへ行くかは、何も聞いていない。


全て、雄大にお任せだった。



最初に雄大が連れてきたのは、映画館だった。


「映画観るの?」


「嫌だった?」


「ううん、そういう訳じゃなくて」


「実は、この映画ずっと観たかったんだけど、さすがに男一人で観るのは勇気がいるから、悪いけど、付き合ってくれねぇ?」


ずっと変に緊張していた私は、そんな雄大の言葉を聞いて、思わず吹き出してしまった。


「なんだよ?」


「だって、面白くて。しょうがないな!付き合ってあげる!

その代わり、ポップコーンは雄大の奢りね」


「チケットも俺が出すよ。俺に付き合わせるんだから」


「えっ?いいよ」


「いいから」


そう言って、雄大はチケット販売機へと向かった。



「はい、チケット」

「ありがとう」


「よし、次はポップコーン。何味派?」


「私?私は、塩味派」


「一緒だ」


「それに、たっぷりオイル付けちゃう」


「おっ、それも一緒!」


「本当?ならよかった」


意外と気が合うんだと思った。