花火☆letter



「俺も聞いていいか?」


『えっ?』


「もしも・・・凛花とそっくりな人に会ったら、どうする?」


『何言ってるの?雄大』


「あっ、悪い。同窓会の件だけ、夏は難しいと思う。

でも、成人式には帰ろうと思ってるから、その時の同窓会は何か手伝えることがあれば、手伝うよ。

じゃあ・・・」


俺は、話題を戻して、無理矢理電話を切ろうとした。



『雄大!』


だけど、サユリが俺を呼び止めた。


再びスマホを耳に戻した。



『雄大にとって、凛花は凛花でしょ?私にとっても、凛花はあの子だけ。

いくら凛花に似てる人に会っても、その子は凛花じゃない。でしょ?』


サユリの言う通りだった。


『雄大、雄大にとって凛花は特別でしょ?でも、あの子にとっても雄大は特別な存在だった。

特別な存在だからこそ、凛花が願ってるのは、雄大の幸せだと思うよ』



「サユリ?」



『違ってたらごめんね。

雄大、いいなって思ってる人でもできたんでしょ?』


「えっ?」


電話の向こうで、サユリが笑っているのがわかった。



『その人が、凛花に似てるの?』


心を見透かされているような気がして、電話越しなのに、なんだか恥ずかしい気持ちになった。


でも、サユリには、話せそうな気がした。