あの時と同じ顔で、俺を見る顔がそこにはあった。
俺は、麗菜の瞳に向かって手を伸ばした。
だけど、その時・・・
【ゆうだい】
凛花の声が聞こえた気がした。
そして、伸びた手は、そのまま止まった。
次の瞬間、彼女の目から涙が静かに溢れた。
そして、自分の涙に気づいた麗菜は、慌てて涙を拭って俺に背を向けた。
「ごめん・・・」
寂しそうな背中を見ていると、俺はこれ以上、今のままではいられないと思った。
「あのさ、明日、バイト休みだろ?」
「えっ?あっ、うん・・・」
「明日、午後から俺に時間くれないか?」
麗菜は驚いていたけど
「えっ、あっ・・・うん」
と俺の誘いをOKしてくれた。
「よし、じゃあ連絡先交換」
そう言って、俺はスマホを麗菜に差し出した。
こうして、俺たちは連絡先を交換した。
