俺は、急いで駅へ向かった。
ホームに着いた瞬間、寂しそうに一人で立っている彼女を見つけた。
俺は、ゆっくりと彼女に近づいた。
「おい、勝手に一人で行くなよ!」
俺の声にびっくりして、彼女は慌てて俺の方へ振り返った。
「雄大・・・」
「何か言いかけて、勝手に一人で行くなよな!」
そう言って、彼女の横に立った。
「彼女は、よかったの?」
そんな彼女の言葉に、呆れたように言い返した。
「しつこいな!彼女じゃない・・・」
その時だった。
彼女の目に、涙が溜まっていることに気づいたのは・・・
「なんで?」
「えっ?」
彼女自身は、自分の涙に気づいていなかった。
俺は、あの日のことを思い出した。
