私は、一人駅のホームに立ち、ため息をついた。
その時・・・
「おい、勝手に一人で行くなよ!」
びっくりして後ろを振り返ると、そこには雄大の姿があった。
「雄大・・・」
「何か言いかけて、勝手に一人で行くなよな!」
そう言って、私の隣に立った。
「彼女は、よかったの?」
「しつこいな!彼女じゃない・・・
なんで?」
「えっ?」
私を見て驚いていた雄大。
だけど、私はなぜそんなに驚いているのかわからなかった。
その時、そっと雄大の手が私に伸びてきた。
だけど、すぐにその手は止まった。
その瞬間、私の目から静かに涙が溢れた。
ようやく、自分の涙に気づいた私は、慌てて涙を拭った。
「ごめん・・・」
慌てて私は、雄大に背を向けた。
すると、雄大が言った。
「あのさ、明日、バイト休みだろ?」
「えっ?あっ、うん・・・」
「明日、午後から俺に時間くれないか?」
「えっ、あっ・・・うん」
「よし、じゃあ連絡先交換」
そう言って、雄大が私にスマホを差し出した。
こうして、私たちは明日出かける約束と連絡先を交換し合った。
どうして突然、雄大がそんなことを言い出したのか、この時の私は、まだ知る由もなかった。
