花火☆letter


「「お疲れ様でした!」」


私と雄大は、一緒に店を後にした。


「駅?」


「うん。雄大も?」


「うん」


そう言って、私たちは自然と二人一緒に肩を並べて、駅へ向かった。


こうして、バイト終わりに一緒に帰るのは初めてだ。


「いつも、一人で駅に向かってんの?」


突然、雄大が聞いてきた。


「うん。そうだけど」


「危なくない?」


「一応、人通りがあるから大丈夫」


「親とか心配するだろ?」


「うん、でも、ちゃんと門限は守ってるから」


「えっ?門限あるんだ」


「一応ね」


その時、雄大のスマホが鳴った。


だけど、雄大は電話に出なかった。


「出なくていいの?電話でしょ?彼女とかじゃないの?」


「大丈夫。てか、彼女いないし」


そうあっさり答えた雄大。


なんとなく、知っていた。


雄大に彼女がいないということ。


だけど、確信はなかった。


「麗菜こそ、彼氏が心配して・・・ないか」


途中まで言いかけて、諦めた雄大に、私はちょっとムッとした。


「ちょっと!どういことよ!」


「だって、彼氏いないだろ?」


「いないけど」


「ほらな」


得意げそうに言う雄大。


気づいたら、私は足を止めていた。


しばらくして、私が付いて来ていないことに気づいた雄大が、そっと後ろを振り返った。


「うん?どうした?」