花火☆letter


雄大は、無意識なんだと思う。


近づこうと思うと、彼はそっと距離を作ろうとする。


晴人と3人で飲み会をしようと提案したのは、私だ。

だけど、本当に何度その話をしても、あまり乗り気ではないような彼。


晴人も乗ってくれたのに、雄大は口ではああ言っているけど、この話が進むことはなかった。


「佐武くん!」


突然、部屋に入ってきた店長が、慌てて雄大を呼んだ。


「今日、この後居酒屋のバイト入ってる?」


「えっ?いや、今日は休みっす」


「この後、時間ない?」


「えっ?」


「本当申し訳ないんだけど、夜のバイトの子がインフルになったらしくて、急に来れなくなったんだ。

代わりに入ってくれる子、夜勤務の子の中から、今から探すから、見つかるまで、バイト延長頼めないかな?」


必死の店長の姿を見て、雄大は優しく言った。


「店長、いいですよ。今晩は、俺が代わりに出ます。その代わり、バイト代頼みますよ」


「本当!?助かるよ!悪いね!この借りはいつか」


「期待しています」


そう言って、帰ろうとしていた雄大は、再びロッカールームに向かった。