「お疲れ様です!あっ、雄大!」
「おう、お疲れ」
バイトにも慣れてきて、雄大ともよく話す仲になっていた。
「今日もうおしまい?」
「うん。麗菜は?今日は夜だけ?」
「うん。そういえば、新しい子決まりそうだって、店長言ってたよ」
「あぁ、なんかそんな話もしてたような」
「雄大って、人の話ちゃんと聞いてないでしょ?」
「はぁ?そんなことないよ。人聞き悪いこと言うなよ」
「だって、この間だって、晴人も入れて一緒に飲もうって言う話、忘れてて、全然先に進んでないじゃん」
「あんま重要性が高くないことは、そこまで覚えてないだけだよ」
「はぁ?ひどっ」
「明日、晴人に言っとくよ」
「これまた、決まらないパターンだね」
私が呆れたように言うと、雄大は笑いながら言った。
「ちゃんと言うから」
「本当かな?」
「信頼ねぇ」
そう言って、また笑う雄大。
最近、よく笑ってくれるようになった雄大。
だけど、私は知っている。
どんなに時間を掛けても、私と雄大の間には、越えられない壁あると・・・
