「じゃあ、俺今日は先上がる」 「うん。お疲れ様」 「お疲れ、麗菜」 「えっ?」 彼女の名前を初めて呼んだ。 彼女は、そんな俺に驚いていたけど、すぐにまたあの笑顔になる。 「うん、お疲れ、雄大!」 その顔も、その声も、ずっと見たかったもの。 だけど、違う。 そう、彼女は似ているだけ。 俺がずっと会いたいと願っている彼女に 凛花に似ているだけなんだ。 そう言い聞かせ、俺はその場を後にした。