「そんなに似てるの?」
彼女の言葉に、俺はなんて答えていいのか分からなかった。
その時だった。
「神岡さん?上がっていいよ」
店長が休憩室に入ってきた。
「あっ、ありがとうございます。でも、今日はもうこのままここで着替えて、準備します」
「そう?ならいいけど。本当ごめんね」
「いいえ」
「じゃあ、夜も頼むね」
そう言って、店長は出て行った。
「今日、夜も入ってのん?」
「うん。一旦家に帰っても良かったんだけど、時間も微妙だし、めんどくて。
着替え持ってきて、このまま働こうと思って」
「そっか。一人暮らし?」
「ううん、実家。佐武さんは?」
「あのさ、その佐武さんもなんか変じゃない?」
「えっ?」
「だって、敬語やめたのに、名前だけさ」
「えっ、じゃあ、雄大?」
「突然呼び捨て?」
「えっ、そっちが言ったんじゃん!」
「そうだけど・・・」
俺たちは顔を見合わせて笑った。
本当はいけないのかもしれない。
だけど、こんなやりとりもなんだか懐かしく感じてしまった。
