花火☆letter


「そんなに似てるの?」


彼女の言葉に、俺はなんて答えていいのか分からなかった。


その時だった。


「神岡さん?上がっていいよ」


店長が休憩室に入ってきた。


「あっ、ありがとうございます。でも、今日はもうこのままここで着替えて、準備します」


「そう?ならいいけど。本当ごめんね」


「いいえ」


「じゃあ、夜も頼むね」


そう言って、店長は出て行った。


「今日、夜も入ってのん?」


「うん。一旦家に帰っても良かったんだけど、時間も微妙だし、めんどくて。

着替え持ってきて、このまま働こうと思って」


「そっか。一人暮らし?」


「ううん、実家。佐武さんは?」


「あのさ、その佐武さんもなんか変じゃない?」

「えっ?」


「だって、敬語やめたのに、名前だけさ」


「えっ、じゃあ、雄大?」

「突然呼び捨て?」

「えっ、そっちが言ったんじゃん!」

「そうだけど・・・」


俺たちは顔を見合わせて笑った。


本当はいけないのかもしれない。

だけど、こんなやりとりもなんだか懐かしく感じてしまった。