花火☆letter


数分後、休憩室に彼がやってきた。


「休憩入ります」


「お疲れ様です」


「お疲れ」


先に、休憩をもらっていた私は、いただいたまかないをあと少しで食べ上げるところだった。


「今日のまかないは、パスタか・・・」


私の皿を少し覗いて、彼はそう言った。


「佐武さんって、ここ以外にもいろんなバイトしているですか?」


「えっ?」


「あっ、いや、ほら、この間は居酒屋で・・・」


「あぁ・・・ここと居酒屋の2つだけだよ」


「そうなんですね・・・」

話が途切れる。


そんな中、彼はまかないを持って、私の前に座った。


「晴人の・・・」


「えっ?」


今度は、彼から話しかけてきた。


「あっ、いや・・・晴人の同級生だったよね?高校の」


「あっ、はい」


「ってことは、俺らタメだよね?」


「そう・・・ですね」


「じゃあ、敬語じゃなくていいよ」


「えっ?」


「同い年じゃん」


そう言いながら、まかないのパスタを口に運んだ彼。


「でも、バイトの先輩だし・・・」


「そこ関係ないよ」と言って、彼は笑った。


その姿を思わずじっと見てしまった。


そんな私に気づいて、彼は突然口の周りを慌てて触り出した。


「何?なんか付いてる?」

慌てる彼を見て、私は思わず吹き出してしまった。


「プッ・・・ははは」


「えっ?」


「ごめんなさい。初めて見たから」


「えっ?」


「佐武さんの笑った顔」


いつも寂しそうな顔だったから。


こんなに笑うんだと、純粋にびっくりしたのだ。