花火☆letter


「お疲れ、佐武くん!」


背後から、時任さんの声が飛んできた。


「あっ、お疲れ様です」


「あっ、あの子、今日からだったんだ」


「あの子?」


「ほら、この間、面接に来てたピアノ演奏者。
正式に採用されて、お昼に試しに弾かせてみるって店長言ってたから」


「そうなんっすか・・・」


俺たちは、そのまま裏口から店に入り、準備をした。


店に出ると、店長が同時に入ってきた俺と時任さんに声をかけた。


「紹介するよ。今日から、入ってもらう神岡さん」


「あっ・・・」


その顔を見た時、一瞬固まってしまった。


「あっ・・・」

俺と同じ反応をした彼女。


「何?知り合い?」


隣にいた時任さんが俺に尋ねた。


「あっ、いや・・・」


戸惑っている俺をよそに、彼女は笑顔で挨拶してきた。


「初めまして、神岡麗菜です。よろしくお願いします」


そこにいたのは、この間会った凛花にそっくりな女の子だった。