「お疲れ、佐武くん!」
背後から、時任さんの声が飛んできた。
「あっ、お疲れ様です」
「あっ、あの子、今日からだったんだ」
「あの子?」
「ほら、この間、面接に来てたピアノ演奏者。
正式に採用されて、お昼に試しに弾かせてみるって店長言ってたから」
「そうなんっすか・・・」
俺たちは、そのまま裏口から店に入り、準備をした。
店に出ると、店長が同時に入ってきた俺と時任さんに声をかけた。
「紹介するよ。今日から、入ってもらう神岡さん」
「あっ・・・」
その顔を見た時、一瞬固まってしまった。
「あっ・・・」
俺と同じ反応をした彼女。
「何?知り合い?」
隣にいた時任さんが俺に尋ねた。
「あっ、いや・・・」
戸惑っている俺をよそに、彼女は笑顔で挨拶してきた。
「初めまして、神岡麗菜です。よろしくお願いします」
そこにいたのは、この間会った凛花にそっくりな女の子だった。
