花火☆letter

  


  5年後・・・




俺は、お墓の前にいた。



抱えていた花束を置いて、俺はそっと話しかけた。



「お誕生日おめでとう。凛花・・・」



俺たちは、20歳になった。


だけど、俺の隣に凛花はいない。




そっと鞄から短冊を取り出した。



そこに書かれた文字を、俺はじっと見つめた。



【今年も雄大とずっと一緒にいられますように】




その時、携帯が鳴った。


「もしもし?母さん?

今から帰るよ」



そう言って、俺は電話を切った。



時が経つのは早い。


だけど、俺の時間はあの時のまま。


あの時から全く進んでいない、俺の時間。



凛花と別れた5年前の七夕の日。


その日から、俺の時間は全く動いていない。