「電話、繋がらない。
俺やっぱり、見てくる」
そう言って、俺は勢いよく家を飛び出した。
雨はさっきよりも強くなって、視界が悪く、俺はずぶ濡れにながら、凛花を捜した。
「凛花?
どこ行ったんだよ??」
通学路を走りながら、辺りを見渡すが、凛花らしい子は見当たらない。
携帯も鳴らすが、全く繋がらない。
その時、俺の携帯が鳴った。
相手は、母さんからだった。
「もしもし?凛花、見つかった?」
すると、電話の先からすぐ応答はなく、俺はもう一度母さんを呼んだ。
「もしもし?母さん?」
『雄大?』
やっと返ってきた声は、母さんの声ではなく、父さんの声だった。
「父さん?なんで・・・?」
『返ってきなさい』
「凛花戻ってきた?」
でも、その言葉に返答はなかった。
『いいから、早く帰って来い』
それだけ言って、父さんは電話を一方的に切った。
「ちょっ・・・父さん!」
俺は、胸騒ぎがして、急いで家へ向かった。
