花火☆letter




「ただいま!」



びしょ濡れになりながら、家に着くと、慌てた顔をした母さんが顔を出した。




「雄大?あれ?凛花ちゃんは??」



「えっ?」




「凛花ちゃんに会わなかった?


雄大が傘を持ってないからって言って、わざわざ迎えに行ったのよ?」



「えっ?!会わなかったけど・・・」



すると、中から凛花のお母さんが出てきた。



「おかえり、ユウちゃん。びしょびしょじゃない!?」


「ただいま。おばさん、俺凛花に会わなくて・・・」


慌てる俺に、おばさんは落ち着いた声で答えた。


「あら、そうなの?もう、あの子ったら、ユウちゃんを迎えに行った意味ないじゃない。
携帯に電話してみるわ。ユウちゃんは、早く濡れた体拭きなさい。
風邪でも引いたら大変」


「俺、凛花捜してくる!」


「えっ、ちょっとユウちゃん!!」


おばさんが止めるのも無視して、俺は玄関の戸を開けた。


すると、母さんが俺の背中に向かって叫んだ。


「雄大!ちょっと待ちなさい!

ちゃんと携帯持って行きなさい!てか、先に凛花ちゃんに電話してからにしなさい」


確かに母さんの言う通りだと思った。


俺は、携帯を取り出し、凛花に電話をした。


だけど、凛花の携帯は繋がらなかった。


胸がざわついて、落ち着かない。