『ゆうだい!
おおきくなったら
あたしたち、結婚しよう』



6才の頃、突然幼なじみの凜花(リンカ)がプロポーズしてきた。



『ねぇ、いいでしょ?』


凜花は俺の腕を掴んで、大きく横に振る。


『うん、いいよ!』


俺は笑って、そう答えたんだ。



『わぁ~い!

リンカ、大きくなったら
ゆうだいのお嫁サンになるんだね!』



『うん!』



『ゆうだい、リンカのことスキ?』



俺は躊躇いなく、答えるんだ。



『うん!
 大スキだよ!』って…




凜花は俺の初恋だった。


凜花との約束を


俺は今でも覚えてる。



俺の初恋は永遠だと思ってた。



この気持ちは、決して変わることはない。



そう思ってた。



神様が俺たちを


離れさせないかぎり……