「雄大ッ//!
 遅刻しちゃうよ!」



家の前で、雄大に手招きをする私。



「仕方ないッ//!

凜花、早く後ろに乗れ!」


そう言って、雄大は慌てて車庫からマイチャリを出してきた。




私を自転車の後ろに乗せて、雄大は猛スピードで自転車を走らせた。



「もう、雄大はいつもこうなんだからッ//!

起こすあたしの身にもなってよね!」



雄大の背中に向かって、私は叫んだ。




中学3年生になったあたし達。

毎日『受験・受験』と嫌なほど言われる受験生。