花火☆letter


残念そうな麗菜の顔を見ていたら、自然と俺の手は彼女に伸びていた。


その時だった。


「私ね・・・」


突然話し出した麗菜に驚いて、伸びた俺の手はそのまま止まった。



「ずっと雄大が、私を見ながら誰を見てるんだろうって思ってた」


俺は、返す言葉が見つからなかった。



「きっと私に似ているっていう雄大の知り合いは、ただの知り合いじゃないんだろうなって、ずっと思ってた。

でも、それ以上のことは聞けなくて・・・ううん、聞いたらダメな気がしてたんだ。


でも、ずっと気になってて、今日初めて教えてもらって、なんだか納得した」



「納得?」


「雄大が、私を見て、どうしていつも切なそうな顔をしてたのか。初めて会った時、私を顔を見て、ものすごく驚いていたけど、どこか泣きそうな顔になっていたのは、なぜなのか、ようやくわかった」


「麗菜・・・」


「雄大、雄大は私を見たら、辛くなる?」


「えっ?」


「私を見て、凛花さんを思い出して辛い思いになるなら、私・・・」



「麗菜は麗菜だろ?」


「えっ?」


「凛花は凛花だけなように、麗菜も麗菜だけだ。

確かに、麗菜を見て、凛花を思い出すことがある。

でも、だからって麗菜に凛花を重ねているわけではない。

凛花は凛花、麗菜は麗菜として、見てる」



「ありがとう」



「何が?」


「私は私として、見てくれて」