「こんなこと、麗菜に言ったら失礼だと思うけど」
「いいよ、言って。何?」
俺は、そんな優しい麗菜の言葉に甘えた。
「ずっと成長した凛花を見てみたかったんだ。俺の記憶は、中学生の凛花のままだから、同じように成長したら、どんな姿なんだろうってずっと思ってた。
麗菜に初めて会った時、成長した凛花が目の前に現れたかと思った」
そんな俺の言葉に、笑ってくれた麗菜。
「持っていたお盆を落とすくらい驚いてたもんね」
そう言って、笑った麗菜。
それにつられて、俺も笑うことができた。
凛花のことを知らない人に、こんなにも凛花のことを話したのは初めてだった。
「凛花さんの写真とかないの?」
「写真?」
「だって、驚くほど似てるんでしょ?私、その凛花さんに。見てみたくて」
「今はないな。写真、全部実家だ」
「そうなんだ・・・残念」
