花火☆letter


「中学3年までの凛花しか知らなかったのに・・・

麗菜に初めて会った時、本当に驚いたんだ」



「私が・・・その子と似てたから?」


雄大が言う前に、自分で答えた。



「似てるってもんじゃない。凛花が生き返ったのかと思うぐらい、顔も声も凛花だった。

だから、麗菜のこと見るの最初は辛かったんだ」



気づいたら、私の目に涙が溜まっていた。


「ド●ュッシーの『月の光』も、知っていたのは、凛花がいつも弾いていたからなんだ。

俺は・・・」


その時気づいた。


涙が溢れそうなのは、私だけではなかった。


一生懸命話す雄大の目にも涙が今にもこぼれ落ちそうだった。


「雄大・・・」



「凛花のことが忘れらなくて・・・ずっと忘れられなくて・・・

凛花に会いたかったんだ・・・今も会いたいって・・・」


次の瞬間、雄大の目から涙がこぼれ落ちた。

そして、私はそっと手を伸ばし、気づいたら雄大を抱きしめていた。


「忘なくていいじゃん」


「えっ・・・」


「忘れる必要ないじゃん!凛花さんのこと、忘れる必要ないよ」


ずっと知りたかったこと。


雄大は私を見ながら、誰を思っていたのかと


私はずっと知りたかった。


その人が誰だったのか、やっとわかった。



【凛花さん】


雄大の幼馴染で、中学の頃の恋人。


そして、今はもうこの世にはいない人。


好きで別れた人ではない、雄大の大切な人。



知りたかったことだけど・・・


あまりにも辛い真実だった。