Better half

栄祐の顔を上目遣いで見る。

そんな私の心意は、伝わる。

「いいよ、先に行って来いよ」

ンフフ。

「ありがと」

と、栄祐とユウに背中を向けた。

その時、

「ゆき…」

と栄祐に呼ばれて、私は、振り返った。

だけど、栄祐は、ユウと喋りながら、テーブルに座った。

(なんだ、ユウと私の事でも、何か喋ってるんだな)
こんな時でも良かったと思うんだ。

大好きな、ゆうと栄祐。

和気藹々と出来るのが、理想だから。

私はホッとして、トイレに向かった。