───
「海、見えたぞ」
運転してる栄祐の声。
「えっ!?」
運転席の後ろに座ってる私は、栄祐の声に反応し、パワーウインドウのスイッチを押しながら、窓の外に視線を向ける。
「どれどれっ!?」
ユウも右側の景色を見ようと、私に寄り掛かった。
徐々に下がり開いて行く窓から、勢いよく風が車内に入り、私の肩まである髪を無茶苦茶に踊らせた。
車は山を抜け、坂道をくだる。
木々が途切れると、その合間から、空か海か区別つかない様な青がキラキラ光るのが見えた。
「キャー、見えたぁ」
私は、そう言いながら、私の左腕にピトッとくっついてるユウを見た。
「キャハッ、ホントだぁ」
ユウの背中まであるサラサラの長い髪も、風と一緒に踊っている。
その髪を左手でかき上げ、頭頂部で押さえ、目を細めるユウの仕草。
そんな些細な仕草ですら、ユウは可愛い。
自慢の友達。
「海、見えたぞ」
運転してる栄祐の声。
「えっ!?」
運転席の後ろに座ってる私は、栄祐の声に反応し、パワーウインドウのスイッチを押しながら、窓の外に視線を向ける。
「どれどれっ!?」
ユウも右側の景色を見ようと、私に寄り掛かった。
徐々に下がり開いて行く窓から、勢いよく風が車内に入り、私の肩まである髪を無茶苦茶に踊らせた。
車は山を抜け、坂道をくだる。
木々が途切れると、その合間から、空か海か区別つかない様な青がキラキラ光るのが見えた。
「キャー、見えたぁ」
私は、そう言いながら、私の左腕にピトッとくっついてるユウを見た。
「キャハッ、ホントだぁ」
ユウの背中まであるサラサラの長い髪も、風と一緒に踊っている。
その髪を左手でかき上げ、頭頂部で押さえ、目を細めるユウの仕草。
そんな些細な仕草ですら、ユウは可愛い。
自慢の友達。
