Better half

そんな毎日に、ピリオドを打ってくれたんだ。

それは、ユウが自分の境遇を、何故か私に、話してくれたからなのかもしれない。

今まで、転校を何度かして、引っ込み思案のユウは、クラスに馴染めなかったことや

例え、初めに寄ってくる子達が居たとしても、転校生への興味と珍しさだけで、暫くすると、飽きられてしまうと感じたこと。

それと…私と同じ

ゲームの様に“無視”されたこと…。

きっと、益々馴染めなくなったのは、それが一番の原因じゃないのかなと思う。

私と、ユウは、同じ心の傷と弱さを持っていたんだ。

ユウが言ってた。
『何故か、ユキンコなら、わかってくれる気がした』

私も、肌で感じてた。

この子なら、私のこと、わかってくれるって。


 もし、ユウと出逢わなければ、私は、どんな風に、残りの小学校生活を送ってただろう?

いいえ、今までずっとそう。

もう、今となっては、想像もつかない。