私は、市村由記。彼女は、中里有希。
“ゆき”同士の私達が仲良くなるのに時間はかからなかった。
名前が一緒なだけだったら、仲良しには、ならなかったかもしれない。
私達は、帰り道まで一緒の通学路だったんだ。
それも
私の家の、すぐ近くに出来た住宅地の一角。
増渕先生にも、
『中里さんと帰ってあげてください』
と言われた事もあって、一緒に帰るうちに、気がつけば、仲良し二人組になってた。
“ゆき”と“ゆき”じゃ、ややこしい。
私は有希を“ゆう”と呼び、彼女は、私を“ゆきんこ”と呼んだ。
やがて、その呼び方は、クラスの女子にも浸透して行った。
“ゆき”同士の私達が仲良くなるのに時間はかからなかった。
名前が一緒なだけだったら、仲良しには、ならなかったかもしれない。
私達は、帰り道まで一緒の通学路だったんだ。
それも
私の家の、すぐ近くに出来た住宅地の一角。
増渕先生にも、
『中里さんと帰ってあげてください』
と言われた事もあって、一緒に帰るうちに、気がつけば、仲良し二人組になってた。
“ゆき”と“ゆき”じゃ、ややこしい。
私は有希を“ゆう”と呼び、彼女は、私を“ゆきんこ”と呼んだ。
やがて、その呼び方は、クラスの女子にも浸透して行った。
