Better half

 バタバタと玄関まで行くと、鍵を回し、ドアを開けた。

そこには、久しぶりに安心するユウの笑顔。

白のフワリとした半袖チュニックブラウスに、ジーンズレギンス。

背中まで伸びた髪。サラサラの細い栗色が、朝日に透けてる。

「ユウッ!ひさしぶりぃ」

思わずユウに飛びついてハグをした。

そんな私に、ユウは“クスッ”と笑う。

「やだなぁ。フフッ。
ユキンコ大げさだよぉ。先々週会ったばっかりでしょっ?」

ユウは、そう言うけれど、私にしてみたら、2週間も会わないなんて、酸欠状態の金魚みたいなもの。

「なんでぇ?ユウは、私に会いたくなかったの?」

膨れっ面な私の背中を、ヨシヨシと撫でるユウ。