「手が消え始めたと思ったら、あっという間にシュガーが消えちゃって…
ビックリしたよ~。」

安堵の吐息まじりに私は言った。

『ハハハ!!俺はいなくなってかのんは太陽の側で置いてきぼり?
捨てられた子犬のようなかのんが目に浮かぶよ。』


緑の煙に口がついててなにやら笑ってる…変なの。

「へんたい。」
シュガーが言った。

「私、変態じゃないもん!!」
とっさに私は否定してしまったけど、しまった!間違えた!!


「ぷっ…くくく…。よくわかったね。変態さん。頭いいね。」

「違うもん!!」
私は煙になったシュガーをはたいた。


「俺の体が煙に変わったけど、かのんもだよ。」

-本当だ!

叩こうとした私の手が、ふわふわと大気に溶けてシュガーに触れることさえできない。
頭だけがシュガーを叩いた気になっているだけだった。

「はたかれたら痛そうだな。あ~痛い。」


体って、普段気づかないけどかなり固形で重い物質なのね。


変体後、私は知った。