かのんはだんだん悲しくなっていった。


「周波数を合わせてごらん。」

かのんがシュガーを見ると、彼は微笑んで言った。

「周波数を、合わせる?」

「そぅ、今二人の間にはわかりあえない壁がある。
そぅ感じるのはお互いの周波数が合っていないからだよ。」

-シュガーは私の周波数に合わせる気はまったくないのか。
だってかみ合わないのはシュガーが私の気持ちをわかってないから。

なんだか力がしぼんでいく。

「そういうわけじゃない。かのんはまだ自分を見すぎている。

もっと自分以外のものに意識を向けなきゃ!」


シュガーがいいたいことが今ひとつかのんにはわからなかった。