少し男子のバスケットボールを
ボーっと見ていた。


そしたら…

『麻李華 危ない!!』


私はボーっとしていたからか
跳んでくるボールにまったく
きずかなかった。



『イタッ』

『大丈夫? 麻李華』

『大丈夫! ちょっと当たった
 だけだから』

『そ−?』

『うん! 大丈夫』


と.立とうとした瞬間

『イタッ』


体に痛みがはしった。

『麻李華 やっぱり立てないじゃん』

『…』



『大丈夫? 桐山さん』

『えっ 蓮城君!?』

『さっきのボール 俺が投げたんだ
大丈夫? ゴメンね』

『あっ 大丈夫』


『何言ってんの麻李華
 立てないんでしょ』

『立てないの!? 桐山さん』

『ま−…』