「うぉおーーい！！待て待て！」


すいすいと自転車をこいでいると後ろから大きな声がするわけで、ブレーキをかけ急に自転車を止める。


「ぅわあぉおーーー！！！？危ねっ！急に止まるなよぉー！」

「あれ、大樹ー。どうした？」

「いや部活早くおわったからよ。一緒に帰ろうと思って」


こいつは祥野 大樹(ﾖｼﾉ ﾀﾞｲｷ)。癒子の幼なじみで一番仲よかったりもする。バスケ部大好き野郎で運動馬鹿。


「おー、そうかー」



祥野を無視し、自転車をこぎはじめる。


「うぉおーーい！！まて！！瑞希の馬鹿野郎！一緒に帰ろうってのは、歩きと歩き、自転車と自転車ってのだろ？なんで瑞希に合わせるため俺が全力疾走するんだよー」

「うぉ、なるほど」


手と手をあわせ、なーむー…じゃなくて手をあわせ、なるほど！なんて声をもらし。自転車から降りる。

自転車を置いていくわけもいかなく、自転車を手で押しながら歩く。




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