彼とメールを始めて、あっと言う間に2ヵ月が過ぎた。

一日の中で、メールを通して彼が私の中に居ない時間が無いんじゃないカナ?なんて思ってしまうくらい・・・何十件とメールの、やりとり。



ずっと、延ばし延ばし《そのうち》にしていた事。



ある日彼が、朝1番のメールで言った。

《どうしても、お前と話したい》



え!?


パジャマから制服に着替えながら、覗いた携帯の画面の文字にワタシはドキッとして、

《ヤダよ! そんな急に・・・それに朝で起きたばっかだから、いつもより声が低いんだもんっ(>_<)》

《気にしないし どうしても話したいんだ。大分俺待ったぞ》

部屋を行ったり来たりしながら、ワタシは何とか彼を説得するイイ言葉を考える。

《もう少し待ってよ・・・それに、もうすぐ学校行かなきゃいけないしっ》

《少しだけ すぐに切るから》

《だから今度電話で話しするからっ!今日は勘弁して!!m(__)m》
《今度話しするんなら、今だっていいだろ》
《だから時間ナイし!着替えて学校行かなきゃいけないの!!》

《少しだけ》

〜もぉぉぉ!マジで時間ナイのにぃ!!!〜
《今から電話かけるからな》



げっ!!!
・・・ワタシと彼は、同じ携帯会社だったから、メールのやり取りは携帯番号でOKだった、だから彼は初めからワタシの携帯番号を知っていた。



「ええええ!!!!ちょちょちょっと困・・・!」
<Purururu・・・>

ワタシの携帯が鳴った・・・

「うそっ どーしよー!!!」

心臓がバクバクしてる。
<Prururu・・・>
<Prururu・・・>

鳴り止みそうにない呼び出し音。

〜・・・無視しちゃう???〜
<Prururu・・・>

〜うあぁぁぁ!!!そんなん出来ないよぉ〜
<Prururu・・・>

「・・・・・・・・」
携帯と、ちょっとだけ睨めっこして、ワタシは・・・ついにハラをくくる。