放課後。
校門にいくとゆき先輩が笑顔で手を振ってきた
私も手を振り替えし
ゆき先輩の元へ駆け寄る
「ごめんね、急に」
「いえ…」
「公園かどっか行こっか」
そう言って私達は近場の公園のベンチに腰掛けた
「一つ聞いてもいい?」
「はい」
「健人に…告白した…?」
「…はい。ダメでしたけど…」
そう…と呟いてゆき先輩は空を見上げる
「私も…ダメだった。健人の事、ずっと好きだったんだけどね…なかなか告白できなくて。でも紗由ちゃんが現れてから…健人をとられそうで怖かったんだ!今まで健人は…どんな女の子が現れても、見向きもしなかった…けど紗由ちゃんには優しかった、急に不安になってね」
ゆき先輩はそこまで話し終えると息を一つはき、
「感謝してるんだ!紗由ちゃんには。告白する勇気くれたから」
ゆき先輩…
「ありがとね?」
少し悲しそうに
けどとてもきれいな笑顔で。
ありがとうー…
私ならライバルにそんなこと言えないよ


