ハツコイ

家までの帰り道。

私たちはずっと無言だった

先輩は何も聞かないでいてくれて

私も言う気分にはなれなかった


じゃあな、と言って去っていく先輩


その背中を見送りながらため息をもらす


先輩に…心配かけてばっかだ。

申し訳ないな、と思いながら見ていると、急に先輩が振り向いた