私はポケットの中に、指を滑り込ませると、あるものを取り出す。


それは…折りたたみナイフ。


【シャキンッ!!】
鋭い音と共に、ナイフが飛び出す。



「…琉菜!!傷つけたら駄目だよ」
「さすがに、それは…危ないですっ」


「大丈夫よ、相手を傷つけるつもりは無いから」


…念のために、護身用のナイフを持って置いて良かった…。