それにしてもーー彼氏は僕なのにー


今、琉菜は何をしてるのか…彼女が来るまで、安心出来ない……髪を両手で掴み、頭を抱えた。


ーくそ、くそ、くそ……ー




【ピンポーン】
僕は、ハッと我に返った。


時計を見ると夜の6時を指している。


そうだ、琉菜はバイトの帰りに、こっちに来ると言ってたんだっけ。


僕はニヤリと口元に笑みを浮かべて、玄関へと向かいドアを開けた。