「どうしてそういうこと言うんだよ…。」



無理矢理されるキス。


気持ち悪い、やめてほしい。




「やめてっ。」

「やだ…」




脱がされた服。


苦しくて、息もできない。



「離してっ!!だいっきらい!!」




ボロボロのワンピースを彼から奪って、あたしは玄関を飛び出した。



外は、雨が降っていた。




止まらない涙。




ワンピースを着て、そのまま私は走った。


行く場所なんてどこでもいい。



ただ、誰かに会いたい。



この辛い気持ちを聞いてほしい。





それだけ考えて、あたしは走った。